love　bondage

今年も、この日がやってまいりました。
人類史上例を見ない、残虐極まりない原爆の日。
この日広島は焦土と化し、多数の人々の未来がこの時消え去っていきました。
原爆投下より後に生まれた私ですが、父母が原爆のきのこ雲を見ていますので、人事とは思えない辛い気持になる日です。

今日、被爆体験をされた方のお話をお伺いいたしました。
その方はお話上手ではありませんでしたが、約1時間のお話には原爆投下の生々しい惨状が、直ぐ目の前にあるかのように感じました。
心から訴える言葉には、とても感じ入るものがあります。
言葉で伝える事がどんなに大切なことか。
改めて認識した、とても貴重な時間でした。

この時期になると、戦争、原爆関連の特集等が毎年あり、中にはやや食傷気味に思われる方もいるかもしれません。
しかし、どうしても伝えていかなければいけない事もあるのです。
先のお話して下さった方たちが、この世を去ったとき、ヒロシマ、ナガサキはどのようになっていくのでしょう。
遠い未来、繰り返される過ちへの第一歩とならないよう切に祈るばかりです。
戦争の終結を早めたと言う意見もあります。（日本人はそうは思わないでしょうけど）
その意見に対しては、怒り、この二文字しかありません。
なぜなら、原爆がもたらしたものは、決して平和などではなかったのですから。
8月6日、そして8月9日、被爆し亡くなられた方々の、ご冥福を深くお祈りいたします。